『 シノドス的な共同体 』
主任司祭 使徒ヨハネ 田中 昇
私たちは、今、シノドス的(協働的)な共同体となるよう刷新を呼びかけられています。
2018年の教皇庁国際神学委員会の文書は刷新の要点を次のように述べています。「教会のシノドス的な刷新は、当然シノドス的構造の再活性化を通してなされますが、何よりもまず、神の恵み深い呼びかけに応えることによって、すなわち神の国の実現に向けて歴史の中を旅する神の民として生きることのうちに実現されます。この招きに応えることについては、具体的には・・・交わり(コイノニア)の霊性を深める養成、傾聴、対話、共同体的な識別の実践、そしてエキュメニカルな歩み、兄弟愛、連帯、包摂的社会倫理の構築における預言的な奉仕職(ディアコニア)の重要性が挙げられます。」(103項)
そのために私たち一人一人が「信仰の感覚」を呼び覚まし、それを養い育て、自らの召命を大胆に生きるように呼びかけられています(117,120項)。こうしてみると、非常に多くの課題が投げかけられているように思われるかもしれませんが、私たちは、これらを事務的に適当にこなすのではなく、共同体として一つ一つ丁寧に考え実践していく以外に道はないと思います。この招きに応えるにあたり、同文書の次の説明は、私たちの共同体の刷新の処方薬ともなるでしょう。「教会一致のための取り組みは、神の民全体を巻き込んで実施される旅を表わす行動であり、これを実現するには、何世紀にもわたってキリスト信者同士を隔ててきた不信感の壁を取り払うために、また私たちが共有する洗礼の力によって唯一の主の賜物として私たちを結びつける数多くの豊かさを発見し、共有し、喜ぶために、回心と相互の開放を必要とします。それは祈りに始まり、みことばへの傾聴と、キリストにおいて互いの愛を経験することに至るまで、また福音を証することから、貧しい人びとや追放された人びとへの奉仕に至るまで、そして正義と連帯の社会に向けた取り組みから、平和や共通善に向けた取り組みまでを含むものです。」(115項)
私たちの共同体においても、心から祈り、慈しみの心で傾聴し、霊的な分かち合い、そしてゆるしあい、それぞれが与えられた信仰の賜物を認め合うことを通して回心していくことが必要でしょう。そして共同体皆がキリストと共に生き、相互の愛を深め、みことばを家庭や教会生活の中で信仰の喜びを実体験していく必要があると思います。
私たちがこの招きに応えるのは、今この時なのです。
豊島教会 6月・7月 スケジュール
2024年
6月1日 (土)聖ユスチノ殉教者 記念日
2日 (日) キリストの聖体 祭日
*初聖体式 ミサ後お祝い会
7日 (金) イエスのみ心 祭日
8日 (土) 聖母のみ心 記念日
16日 (日)年間第11主日
「父の日」
21日 (金) 聖アロイジオ・ゴンザガ修道者 記念日
23日 (日) 年間第12主日
24日 (月) 洗礼者聖ヨハネの誕生 祭日
28日 (金) 聖イレネオ司教殉教者 記念日
29日 (土) 聖ペトロ 聖パウロ使徒 祭日
*典礼聖歌研修会 14時 聖堂於
30日 (日) 年間第13主日 *ボーイスカウトバザー
7月1日 (月) 福者ペトロ岐部司祭と187殉教者 記念日
7日 (日) 年間第14主日
11日 (木) 聖ベネディクト修道院長 記念日
14日 (日) 年間第15主日
15日 (月) 聖ボナンベトゥラ司教教会博士 記念日
「海の日」
22日 (月) 聖マリア(マグダラ) 祝日
「大暑」
25日(木)
26日 (金) 聖マリアの両親 聖ヨアキムと聖アンナ記念日
27日(土) 聖ヤコブ使徒 祝日
*典礼聖歌研修会 14時 聖堂於
28日 (日) 年間第17主日
29日 (月) 聖マルタ 聖マリア 聖ラザロ 記念日
31日 (水) 聖イグナチオ(ロヨラ)司祭 記念日